タンゴは、アフリカ起源!?
ブエノスアイレスには何とタンゴ大学というのがあるそうだ。そこで教えていたこともあるというタンゴダンサー、ルベン・ミロンガ氏(本名かどうか実に疑わしい)によるタンゴの記録映像の上映・講演会が行われたので行って来た。
タンゴという言葉が最初に記録された公文書は、1806年に、モンテビデオ市(ウルグアイ=アルゼンチンの隣)に提出されたタンゴを踊る集会の許可申請書だそうだ。それはアフリカ系の人達(つまり奴隷)から出された申請書だったそうだ。タンゴとは、アフリカのある言語で、人が集まる場所、という意味の言葉だったらしい。その時使われた音楽は、今のアルゼンチン・タンゴとはまったく別の、もっと土着な、太鼓をベースにした音楽だったらしい。
それがどう変化していったのか、スペイン語訛の英語での講演だったのでよく聞き取れなかったが、とにかくミロンガに似たようなものに変わっていったらしい。演奏は、いくつかの楽器が同じ旋律を引く、単純なものだったそうだ。曲調には哀愁のようなものはなく、どちらかというとマーチ調。路上で演奏する音楽だったそうだ。
ここに変化が起きる原因となったのが、移民。産業革命により、国内での労働者の移動が発生し、故郷を離れて都会に住む人達が増えた。また、戦争などの影響でヨーロッパからの移民も増えた。この人達が、故郷を懐かしみ、哀愁のただよう音楽を求めた。その結果、今のタンゴに似たような音楽に変わっていったそうだ。また、それまでは楽曲中心だったのが、歌がつくようになったのだと。
まあ、踊りを上達させるには役に立たんが、こういう知識を学習するのもたまにはいいもんだと思った。
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