ポートランドでタンゴ!

このフェスティバルでは、昼間のレッスン3駒と、指導付きプラクティカと、夕方のミロンガと、夜のミロンガと、深夜の夜通しミロンガ行われる。仮に全部参加すると寝れる時間は、例えば日曜日の場合、深夜ミロンガの終わる朝6時からレッスンの始まる12時までの6時間だけだ。食事する時間、移動する時間、シャワーを浴びる時間とかを考えると、もっと少ない。4時間?これじゃ睡眠不足になるし、それにまあ筋肉痛で動けなくなるだろう。若ければ限界に挑戦、といきたいところだが、自分の歳を考えて、今回はあっさりとレッスンは全部パスして、ミロンガだけに行くことにした。(なので、ダニエラとルイスのレッスンは結局受けれず。)

他のミロンガは、いろいろ場所を変えて行われた。土曜日は、グランドボールと称して、市中心部の大きなホールを借りて行われ、この時だけ生バンドが出た。このミロンガには、着飾って来た女性が多かった。勝負ミロンガだ。

日曜日の夕方のミロンガ会場は、ライブハウス。場所の雰囲気的にはイマイチだが、DJがなかなかよかった。このフェスティバルのミロンガの DJ はだいたいどれもよくて、ベイエリアの DJ 見習え、と言いたくなるが、この DJ(多分ミシガン州から来た Avik Basu 氏) はその中でもよかった。にもかかわらず、オレは、前夜の睡眠不足と疲労のため最後の方に一人と踊っただけ。
たまたまオレの誘いに応じてくれたこの子は、ヘタなリードにもきちんとフォローしてくれたのに、まだタンゴ始めて8ヶ月ということで、びっくり。なぜか知らないが、ポートランドの人は踊りレベルが高い。ポートランドは、雨がよく降る。旅行中も晴れ間を見たのは一瞬で、だいたい曇りか梅雨のようなしとしと雨。こんな気候のため屋外でスポーツとかあまりできず、代わりにしょっちゅう踊っているからうまくなるのだろうか、と勝手に想像する。もうひとつ気づいたのは、人種構成の違い。サンフランシスコでは、中国人やインド人が結構いるが、ポートランドでタンゴをやっている人達はほとんどが白人である。これは、タンゴ界が他の人種を差別しているからではなく、ポートランド自体の人種構成が白人主体であるためだとは思うが、それにしても隣の州なのにこんなにも違うのかと、驚いた。
日曜日はその後、ノースホールで、お別れミロンガ。このミロンガは、先生のデモもなく、さすがに皆疲れた感じで、気だるい雰囲気。オレはやっと睡魔も去って、ワインのおかげで体調も整い、最後の力を振り絞って踊った。フェスティバルの最後のミロンガなので、以前サンフランシスコに旅行で来た時に踊ったことのある子とか、今回のフェスティバルのミロンガで知り合ったお気に入りの相手とだけ踊って、なかなか満足。
お別れミロンガは2時まで。この後、別会場で朝6時までの夜通しミロンガもあったのだが、オレはもう白旗あげてホテルに退散した。この本当に最後の夜通しミロンガは、ホテルをチェックアウトして翌朝の飛行機で帰る人のための仮眠所としての役割を担っていると聞いたので、まあ行かなくてもいいかな、と思ったのだが、ひとつだけ行かなかったミロンガなので、ちょっと気になっている。
ということで、オレには結構充実の ValenTango であったが、フェスティバルのブログを見ると、女性陣からの反応はいまいち。というのは、男女比がかなりアンバランスで、このブログによると、2:1 だかったからだ。オレの感じでは、2:1 までは行ってなかったが、確かに女性があふれていた。せっかく遠くから時間とお金をかけてやって来て、ミロンガでちっとも踊れなかったり初心者としか踊れなかったら、そりゃ不満だろう。いろいろなアイディアが出ているので、来年は改善されるかもしれない。(男性は入場料をタダにするというアイディアには、オレは勿論大賛成だ。女性の皆さん、ごめんなさい。:-)
ミロンガ漬けの生活が、ブエノスアイレスに行かなくても味わえるこのフェスティバル、なかなか充実して、よかった。ペース配分もわかってきたので、次回行くときは1日ぐらいはレッスンを受けてみようと思う。
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