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2007-12-18

タンゴ推薦曲

さるタンゴ練習会でタンゴを始めたばかりの男性と知り合った。その人に、まずはタンゴの曲を一日中聞いて、曲に慣れるといいよ、とアドバイスしたところ、どういう曲を集めればいいのかと質問されてしまった。最初は、この3枚を買えば大丈夫、って答えたいところだが、これは、というのがなかなかない。そこで、某タンゴおたくメーリングリストで質問をしてみたところ、いろんな人がいろんなサイトを紹介してくれたので、忘れる前にここに書いておこうと思う。(すべて英文。)
ちなみに一番最初のウェブページにある初心者が買うべきCD一覧にある22枚のうち、オレが持っているのは、たった3枚であった。


でも、とりあえず買うには、この CD 4枚組がよさそうだ。全部で108曲で、その中の半分ぐらいは、ミロンガでよくかかる曲だ。
Federico's Selection of the World's Greatest Salon Tangos 108 Classic Originals

2007-12-09

タンゴは、アフリカ起源!?

ブエノスアイレスには何とタンゴ大学というのがあるそうだ。そこで教えていたこともあるというタンゴダンサー、ルベン・ミロンガ氏(本名かどうか実に疑わしい)によるタンゴの記録映像の上映・講演会が行われたので行って来た。

タンゴという言葉が最初に記録された公文書は、1806年に、モンテビデオ市(ウルグアイ=アルゼンチンの隣)に提出されたタンゴを踊る集会の許可申請書だそうだ。それはアフリカ系の人達(つまり奴隷)から出された申請書だったそうだ。タンゴとは、アフリカのある言語で、人が集まる場所、という意味の言葉だったらしい。その時使われた音楽は、今のアルゼンチン・タンゴとはまったく別の、もっと土着な、太鼓をベースにした音楽だったらしい。

それがどう変化していったのか、スペイン語訛の英語での講演だったのでよく聞き取れなかったが、とにかくミロンガに似たようなものに変わっていったらしい。演奏は、いくつかの楽器が同じ旋律を引く、単純なものだったそうだ。曲調には哀愁のようなものはなく、どちらかというとマーチ調。路上で演奏する音楽だったそうだ。

ここに変化が起きる原因となったのが、移民。産業革命により、国内での労働者の移動が発生し、故郷を離れて都会に住む人達が増えた。また、戦争などの影響でヨーロッパからの移民も増えた。この人達が、故郷を懐かしみ、哀愁のただよう音楽を求めた。その結果、今のタンゴに似たような音楽に変わっていったそうだ。また、それまでは楽曲中心だったのが、歌がつくようになったのだと。

まあ、踊りを上達させるには役に立たんが、こういう知識を学習するのもたまにはいいもんだと思った。