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2008-01-26

タンゴ音楽の歴史のラジオ番組

ニューハンプシャー州ポーツマス市(あのポーツマス条約締結地?)にある地域放送局がタンゴ音楽の歴史に関するラジオ番組を作って、ウェブサイトで公開している。(右下にある、personal TANGOTALES radio で、番組をひとつ選んでから、▶を押す。)
このバレンティノッチ氏は、ブエノス・アイレス在住のピアニストだが、10年間米国に住んだことのあり、子供達は米国に残ったので、米国とのきずなが強い。彼が、縁あってタンゴ音楽の歴史を講演した。これを独立したラジオ番組にしたのがこれだ。(なお、バレンティノッチ氏は、とても謙虚な人で、自分は歴史の専門家ではない、ということを冒頭で断ってある。)番組は英語であるが、タンゴの有名な曲がいくつも紹介されているので、英語が苦手な人でも聞く価値があると思う。

2008-01-08

サンディエゴでタンゴ

日本ではまだ正月気分の1月4日からサンディエゴで行われたタンゴフェスティバルへ 行って来た。出発日は、オレゴン州から北カリフォルニアにかけて、台風並みの低気圧が連続でいくつも襲来で、天候は大荒れ。サンディエゴまで行けば、晴れた 温暖な気候だろうとの期待は見事に裏切られ、フェスィバル期間中ずっと雨だった。

このタンゴフェスティバルは、デンバーのタンゴフェスティバルと同じ主催者がサンディエゴで去年から始めたもので、木曜日から日曜日まで行われるが、オレは金曜日の夕方から日曜日の夕方まで参加した。本当は金曜日午後のミロンガから参加のはずだったが、悪天候で飛行機が遅れたので、午後のミロンガはパスした。

デンバーと同様、このミロンガは、アルゼンチン・タンゴの中でもミロンゲーロ・スタイルの好きな人達が集まる場所というコンセプトで開かれ、クラスも中級者以上が対象となっている。

しかし、蓋を開けると、ミロンゲーロ・スタイルな人はミロンガ参加者の半分もいなかったような。結構ハデな動きをしたりする人や、交通状況を見ずに進んで追突する人が結構いた。中にはどうみてもアルゼンチンン・タンゴ向きとは思えない服装で社交ダンス風の踊りを踊る超勘違いカップルもいた。またクラスでは、上級者用のはずのクラスに初心者が参加していた。そのためにクラス全体のレベルが落ちた、と嘆いていた参加者もいた。

オレは、ロビン・トマスクリストファー&キャロラインシュエツェ・リー(発音違うかも)のクラス3つを取ったが、それぞれ何かしら得るものはあったと思う。

このフェスティバルのオレの最大の不満は、ミロンガにワインと食べ物がないこと。自意識過剰なオレは、ワインをちょっと入れないとあれこれ考えてスムーズに踊れないので、踊りにワインは必須なのだ。ところが今回、ワインの入手が不可能に近かった。

デンバー同様、ミロンガ会場には水しかなかった。でもデンバーの場合は、廊下でつながった同じ建物内にバーがあって、そこで買ってグラスで持ち込むことができた。一方サンディエゴでは、1日目は正月休みか何かでバーは閉店。(同じ敷地内ではあるが建物が別のレストランまで雨に濡れて歩いて行けばワインを買えたらしいが、結構な距離だし、それを知った時にはレストランは閉店していた。)それに懲りて、2日目には、多くの参加者がワインを持ち込んだ。オレもそうした。そうしたら、しばらくして、ホテル側から、それは禁止行為だから止めるよう通告されて、撤去させられた。おい禁止するなら、ミロンガ会場にバー作って売れよ、このやろ。売ってないからわざわざ持ち込んだんだろが。しかたないので3日目は、やっと営業開始したバーにワインを買いに行った。このバー、同じ建物内ではあるのだが、ミロンガ会場とは廊下でつながっていない。建物の外側を雨に濡れながらバーにたどりついたら、ワインの選択肢がごく限られていて、スーパーで$12ぐらいで売っているような安ワインしかない。そのひとつを頼んだら、何と$8。チップを入れると$9だ。ひどい暴利。おまけにバーから外に持ち出すにはプラスチックのカップでないとだめという。雰囲気ないな。

食べ物がないのも困ったものだった。夜のミロンガは9時から3時まで。これ、全部いると、6時間だ。この間、水だけで持たせろというのは、酷ではないか?せめてクラッカーとかチーズとかぐらいは用意してもらいたいものだ。ちなみにサンフランシスコでは、ワインの出ないミロンガはあっても、食べ物の出ないのは、ない。(そんなのあっても、誰もこないからつぶれる?)

とまあ、ちょっと期待はずれで消化不良気味なフェスティバルではあったが、それなりに楽しんだ。もう一度行くかと聞かれると、うーん、多分行かないな。

このタンゴフェスティバル、あまりに不満が残ったので、去年も行った、2月中旬に行われるポートランド・タンゴ・フェスティバルに今年も参加することにした。