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2007-06-30

タンゴの本質は絶望と危機?

タンゴ映画「12タンゴ ブエノスアイレスへの往復切符」(12は、「じゅーに」と読んでほしいのか、「トゥエルブ」なのか、「ドーセ」なのか、不明)というののDVDが日本で販売になるという告知が某ウェブの掲示板に出ていたので、その予告編を見てみた:

http://www.uplink.co.jp/12tango/

おなじみのタンゴらしい曲が流れて、ショーではないフツーの人が踊る社交のタンゴ(注:社交ダンスのタンゴではない)の画面であることには共感が持てる。(有名な「タンゴ」という名のタンゴ映画は、ショーのタンゴの話なので。)だが、最後に流れるテロップがいただけない。「タンゴの本質は絶望と危機」とある。

えー、そうかー?まあ確かにタンゴの曲の歌詞には、別れたり郷愁にしたったりというのが多いことは多いし、確かに明るいとは言えないが、絶望と危機が本質とまで断言されると、納得いかんぞ。これじゃあ、とんでもなく不幸な目に会った人しかタンゴを本当に理解できない、ってことになるじゃん。昔の日本の私小説家みたいに、わざと家庭崩壊起こせばタンゴうまくなるのか?

こういういい加減なテロップつけたのは、日本の配給会社?それとも、ドイツ人もこういうの好きなんだろうか?あ、ちなみに、この映画、実は映画監督はドイツ人らしい。それでもって、舞台はフランス?ややこしい。