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2006-08-04

タンゴでオッレー?

この前、フラメンコとタンゴを勘違いしている奴が多いことを嘆いたが、その誤解は単に教育のない無知な人の間だけでのことではなく、とても有名な映画の中でも堂々とされていることがわかった。

その映画は、マリリンモンロー主演の1959年製作 Some like it hot (邦題「お熱いのがお好き」)。この中で、ギャングから逃げるために女装した男を、女だと思っている金持ちの老紳士が気に入り、二人でダンスを踊るシーンがある。このダンスホールの楽団が演奏しているのが、かのタンゴの名曲、ラ・クンパルシータ。ところが、この二人、何やらフラメンコ風の踊りを踊っているのだ。ご丁寧に、口に花までくわえている。おまけに、マラカスも入っていて、これは、メキシコ風?さらに曲の最後で楽団員がそろって「オッレー」と叫ぶのには、ぶったまげてしまった。

まあ、フロリダのリゾート地での出来事だから、楽しんでいればそれでいいじゃん、という考えもあるが、オレには、スペイン語のものなら何でも同じというおおざっぱな考えが目に見えて、ちょっといや。