Amazon.com Widgets

2011-04-05

Daniela & Luis ワークショップ備忘録

Daniela Pucci & Luis Bianchi は、ブラジル人女性とアルゼンチン人男性のカップル。Daniela は、小柄で、とってもかわいい顔をして、かわいいしゃべり方をするが、噂によると、博士号を持ち MIT で教授をしていた才女。しかも、タンゴの為にこの超有名大学の教授職を捨てたらしい。すげー。Luis は、ちょっとお腹が出たおちゃめな中年だ。現在は主にニューヨークを拠点に教えているらしい。

彼らのダンス(例えば、これ)は、分類するとすれば、ヌエボ系。ヌエボの嫌いなオレにはあわないはずだが、サンフランシスコで彼らのワークショップがあると、だいたい顔を出すことにしている。Daniela がかわいくて、 Luis の教え方が気に入っているからだ。クラスにもよるが、あまりステップ重視じゃなくて、お互いの息の合わせ方とか、力づくで踊らない方法とか、考え方(「水をこぼさないで運ぶように」)とか、を主に教える。前半は、太極拳のようなコンタクト・インプロビゼーションのようなクラスだ。

今回は、時間の関係で、1日2コマのワークショップの前半しか取れなかった。前半のテーマは、「息」。ここで習ったこと、思い出したこと、気がついたことのメモ。
  • リーダーは、行ってほしい方向は示すが、無理強いしない。 
  •  相手が思ったのとは違う動きをした場合は、自分が相手が動きやすいような位置、姿勢に移動。
  • 「リーダー」と「フォロワー」の会話は双方向。
  • 一度リード開始したら、最後までリードする。
  • フォロワーの体重移動7割終了時点で次のステップをどっちに行ってほしいかの信号を出す。(1ビートの中の7割って、0.1 秒単位の話。難しい。) 
  • 「コア」(お腹の中心。足腰と似た意味?)が動きの基本。上半身は、それに後からついていく。
  • リードは、ひねりから入る。いきなり水平歩行の移動はしなし。動いてほしい方向を示唆するだけ。
  • 肩に力を入れる(力む。肩が上がる。)と、エネルギーがブロックされる。
まあ、ほとんどが、これまでもいろんな先生からきいた話だが、なかなかできない。タンゴは、基本が難しい。

2011-03-05

Alicia Pons クラス備忘録

ミロンゲーロスタイルの大御所らしい Alicia Pons (ウェブサイト) という先生が来ているという噂をタンゴ友から聞き、クラスを受けてみた。ブエノスアイレスなら $6 相当のクラスが、サンフランシスコに来ると $30。いい商売してるな。
このクラスは、ステップは一切教えない。教えるのは、重心移動や、心構えや、そんなことだけ。で、以下は、このクラスでの備忘録。

男性は、女性に動いてほしい方向をエネルギーを使って示唆はするが、力で押してはいけない。男性は、女性が動きだしたら、その動きを追うだけ。
→つまり、リーダーは、フォロワーの動きをフォローする。エネルギーというのも、よくわからん。禅問答のようだ。

人間の体は、水でできている。左足とその上の部分、右足とその上の部分に、管が2本あると思え。そして重心移動の時 、旧軸足から新軸足へ、ワインを注ぐように水が移動する。
→これを想像すると、重心移動がスムースに行ったような気がしたけど、気のせいかも。

体重移動の時、かかとで止まらないこと。最終的にはつま先に体重が来る。

お腹を出すと、背中が弓形に湾曲する。これを防ぐには、腹筋に力を入れて、お腹をひっこめること。
 →やっぱり腹筋は鍛えないといけないらしい。

うむ、$30 の価値があったようななかったような、微妙なクラスだった。

2010-08-29

ミロンガにおけるデモ

今日日曜日はいつもならあるミロンガに行くのだが、今晩は家でおとなしくしている。

なぜか?

今晩は、某有名(ステージ)タンゴ・ダンサーのミニ・パフォーマンスとかいうのが30分もあり、そのために普段の入場料が10ドルなのが、いきなり20ドルだというのだ。2倍ですぞ。これが金曜日や土曜日なら、まだ許せる。遅くまで残れるから、まあ30分食い込んでもいいや。でも日曜日のミロンガでこれをやられると、ただでさえ少ない踊る時間がさらに少なくなるのだ。

オレは、どうもよくわからない。ミロンガというのは、踊りに行くところだ。そこで30分もデモをやられては、踊る時間が30分減る。にもかかわらず、余計に金払えという。
まあ、出稼ぎに来た先生達が、自分達を紹介して、そしてあわよくばプライベート・レッスンの生徒を取るために、1・2曲踊らしてください、というのならば、わかる。オレもそこまで器量の狭い男ではない。先生も生活大変だろうから、そのくらいならいい。でも、「踊ってやるから」、金よこせっていうのは許せない。

そして、もっとわからないのが、かなりの人達がその余計な金を払い、自分たちの踊る時間が短くなっても、喜んで見に来るということだ。どしてー?タンゴのショーを見たければ、劇場へ行って見ればいい。何もミロンガでやることないじゃないか。

まったく、いわゆる大物ダンサーがサンフランシスコに来る季節は憂鬱になる。おお、似たようなことをオレは2年前にも書いていたな。でも許せんからしつこく書くことにした。